題詠マラソン２００５年に投稿したものです。
| 001:声 002:色 003:つぼみ 004:淡 005:サラダ 006:時 007:発見 008:鞄 009:眠 010:線路 011:都 012:メガホン 013:焦 014:主義 015:友 016:たそがれ 017:陸 018:教室 019:アラビア 020:楽 021:うたた寝 022:弓 023:うさぎ 024:チョコレート 025:泳 |
前向きに今日も元気に頑張るぞ！朝一番の声でスタート！ 陽のささぬ無彩色の北の街 心静めてひとり待つ春 いつの日かきっと花咲く事もある つぼみの思いも夢は大きく 誰知らぬはかなき想い淡き恋 遠き昔の初恋にも似て 注文のサラダはボウルに山盛りで 驚きつつも平然と食す 秒針が時をきざみて合格の 知らせ待ちわび姿勢を正す オヤ？と思う 一人旅での発見は 一つひとつが我が身の肥し 両手にて パパの鞄を抱きかかえ 玄関からはボクのお役目 眠りたい 眠りたいのに 眠れない 心配事の尽きぬ夜更けに この線路伝え歩けば故郷に 帰れる思い帰れぬ思い 若き頃 都会暮らしに夢を持ち 二十余年を経て故郷に戻る 青き夏 メガホンの声 汗涙 高校野球の決勝戦にて 愛しくて寝ても醒めても恋焦がれ たった四年で面影も無し 主義という 堅苦しさにとらわれず 思うがままに気楽に生きる 人生の節目節目に友がいて 永く変わらぬ友もまたあり たそがれることなど我に来ぬものと 信じていたのは昨年のこと 大陸の地図を開きて日本の 小さきゆえに愛しさつのる 青春の想いはめぐる教室の 席から見ゆる窓の景色に アラビアと聞いても石油以外には 数字のほかは特に浮かばじ 人の倍 休む間もなく働いて いつかは楽になれると笑う 酒少々 居間に寝転び見るテレビ 夢まぼろしの午後のうたた寝 届けよや 遠き的へと弓放つ 愛しき人に寄せたる想い 雪深き宿に泊まりてうさぎ鍋 味噌に牛蒡に熱めの燗に チョコレート ひとつ手にとり口に入れ 疲れよ癒せ ほろ苦き味 予期もせぬ降格辞令に声も無し すかされ前に泳ぐごとくに |
| 026:蜘蛛 027:液体 028:母 029:ならずもの 030:橋 031:盗 032:乾電池 033:魚 034:背中 035:禁 036:探偵 037:汗 038:横浜 039:紫 040:おとうと 041:迷 042:官僚 043:馬 044:香 045:パズル 046:泥 047:大和 048:袖 049:ワイン 050:変 |
逆光にきらめく蜘蛛の水玉に 朝日かがやく高原の朝 画廊にてガラスの裸婦のオブジェあり 向きと光で液体に見え すやすやと母の背中で眠る子よ 大きく育て我を追い越せ 愛猫も家の外ではならずもの 無邪気な寝顔にだまされつつも 橋渡る ただそれだけが冒険で 兄の後追う５つの頃に 丹精の花は悲しや盗人の 庭に栄えよ花を咲かせよ 停電の暗がりの中手探りで はじめて気付く乾電池切れ 小さき頃食べぬとぐずった焼き魚 今宵の酒の肴に嬉し その昔 背中大きし人ありて きょう街角に小さく見ゆる 平然と煙草くゆらす人の背に 禁煙の文字大きくありて 友達と陽が落ちるまで遊びし日 学校帰りの探偵ごっこ 業績の悪き事情を説明す 汗が額に光りたる午後 来年も二人で来ると横浜の 港の見える丘の夕暮れ 寝台の急行列車を待ちわびる 深夜の駅に紫煙ただよう おとうとが欲しいと何度も繰り返し 母にねだりし三つの頃に 迷いなき道と思いし進みしが 五十路を前に悔しくもあり 動くにも動けなくして動けとは 一度見直せ官僚主義を 排気音太く響かせ我がバイク 鉄馬の如くこの坂登れ 涙ため ごめんなさいと去りし人 わずかな甘き香り残して 情報の渦に呑まれて追い込まれ パズルのごとく仕事をこなす バイクにて人里離れた道を行く 泥跳ね行くもリズムのごとく 鹿の声 春日の山にこだまする 奈良大和路に春のおとずれ 青い空 袖の長きを捲り上げ 踏みしめ登る夏の赤岳 飲みなれぬ者にとっては変わりなし 高きワインも安きワインも 悪化する業績尻目に何もせず その名に恥じよ「変化対応」 |
| 051:泣きぼくろ 052:螺旋 053:髪 054:靴下 055:ラーメン 056:松 057:制服 058:剣 059:十字 060:影 061:じゃがいも 062:風邪 063:鬼 064:科学 065:城 066:消 067:スーツ 068:四 069:花束 070:曲 071:次元 072:インク 073:額 074:麻酔 075:続 |
本当の思いは笑顔の奥底に 知っているのはこの泣きぼくろ 信念を持ってここまで来てみたが 行きつ戻りつ心の螺旋 人知れず哀しみ深く受けとめて むせび泣きつつこの髪洗う 恥かしく哀しくもありそれでいて 何故かおかしき靴下の穴 ラーメンの湯気の向こうにまだ若き君が微笑む青春の日々 昼間からお酒飲んでも言わないで 愚痴も文句も松の内なら 青空に桜映え咲き風香る 新入社員の光る制服 先人の求めたる道今もなお 剣の修行にまだ終わり無き 気まぐれな バイクを停めて風を読む どちらに行こうか初夏の十字路 街灯の明かりに影が長く伸び 家まで続くほろ酔いの道 じゃがいもの 青き芽さえもいとおしき 一時帰宅の療養の身に 「たかが風邪」 部下の休みを叱りつけ 言ったこの身が三日も寝込み 出来もせぬ 無理難題を押し付けて 出来なきゃクビだと鬼かお前は パソコンとモバイル機器の発展は 小さき頃見た空想科学 家を建て 城と言うべき部屋を持つ 持ったは良いがすでに物置 時を経て ふと懐かしく思い出す 哀しく辛い記憶は消えて 肩の荷を降ろしたごとく生きている スーツを脱ぎし定年の日より 四輪の排気ガスの渦の中 真っ黒になりてバイク走らす 退職の 花束抱いて終電の 眠る身に良き線路の響き 真っ直ぐに生きて来たと思うのに 紆余曲折と人は笑えり 言うことはわかるがそれでは通らない 次元が違うと嘆く人あり まだ若き祖父が求めしインク壷 明治大正昭和と生きる 茫然と道に坐りし夏の午後 額の汗をぬぐいもせずに 言いたくも無い嘘をつき電話切る 麻酔のあとの痺れにも似て 春霞 桜吹雪に酔いしれて どこまで続くいかるがの道 |
| 076:リズム 077:櫛 078:携帯 079:ぬいぐるみ 080:書 081:洗濯 082:罠 083:キャベツ 084:林 085:胸騒ぎ 086:占 087:計画 088:食 089:巻 090:薔薇 091:暖 092:届 093:ナイフ 094:進 095:翼 096:留守 097:静 098:未来 099:動 100:マラソン |
つらい時 悲しい時こそ元気よく 大きく弾め私のリズム 櫛の歯が欠けていくよな切なさに 話す言葉も虚ろに響く 疲れても 負けるものかと携帯の 画面の中の君に微笑む 昔から同じ場所で変わらずに家族見守るあのぬいぐるみ この熱き 思いを一気に書きなぐり 読み返しもせずすぐに投函 青空に ぽっかり白き雲浮かび 梅雨の晴れ間の洗濯日和 戻れない･･･君の優しい微笑みが 危険な罠と知ってはいても 春キャベツ ザクザク大きく切り刻み ウスターソースでバリバリ食べる 見渡せば 林檎の花に包まれて 津軽の春に君は微笑む いつになく妙な気がして胸騒ぎ まさか地震が来るとも知らず お前とは昔は相性が良かったと 星占いに恨み千萬 言うことは立派で確かに文句無し しかし決まって計画倒れ 食欲の秋にふらりと旅に出る 知る人ぞ無き温泉宿に 秋晴れの運動会の楽しみは 母の重箱 だし巻き玉子 一本の薔薇を残してあの人は わざと明るく手術に向かう 明かり消し 我が半生を振り返る 暖炉の燃える音聞きながら 恋文を 届けてくれと頼まれて 愛しき人に伝書鳩とは 初デート 知ったかぶりでうろたえる 西洋料理のナイフとフォーク 言い訳はあとで聞くからやってみろ ぶつかるとこまで進んで悩め 肩を抱き 悲しみ癒すだけで良い 心の翼 いつか羽ばたけ 意を決し ダイヤル回して繋がれば「ただいま留守にしております」か 遠くから君をみつめて満ち足りる 誰も知らない静かな想い 心配も不安も不便も無い世界 いまも夢見る未来の暮し 何もせず 評論してる場合じゃないぞ 動かなければならない時に 素人の怖さ知らずで走り出し やっと完走 短歌マラソン |
| ※実は投稿してから手直ししたものも一部あります。初心者ゆえお許しを！(^^; | |
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